家電の草分けとも言える電器洗濯機が日本に登場したのは昭和二十年代後半、つまり洗濯機は私と同世代である。それ以前には扇風機があったくらいで、電器冷蔵庫も電器掃除機もまだ存在しなかった。電器洗濯機は、いわゆる家事を助ける電化製品「家電」の中で最初に開発されたものであった。言い換えれば、洗濯が最も過酷な家事だったということではないだろうか。
そんな想像を裏付けるドキュメンタリー番組を先日NHKで放送していた。「一年間で主婦が洗う洗濯物は象一頭分の重さになる」というのが、当時開発されたばかりの高価な洗濯機を売り歩く営業マン達のセールストークだったそうだ。そして、その家電第一号は、その高い値段にもかかわらずあっという間に普及することとなる。 たらいと洗濯板を使って毎日々日手で洗っていた時代に、「二人で買った緑のシャツを、僕のお家のベランダに並べて干そう‥」ってな暢気な歌はきっと生まれなかっただろう。そう考えると、吉田拓郎がメジャーになれたのは「電器洗濯機」のお陰なのか。(オー!かなり話しが飛躍したが、何とかタイトルと結びついたぞー)
by kadensho
| 2006-02-16 11:38
| 吉田拓郎と洗濯機
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